心リハ太郎です。
Gigazineで面白い記事を見つけたので紹介します。
ストレスは近年これまで考えられていた以上に身体に与える影響が広範で大きいと言われていますが、こういうアニメーションで観ると理解しやすいですね。
「ストレス」が身体に及ぼす悪影響をアニメーションで解説 - GIGAZINE
ストレスからのストレスホルモンの分泌などにより、高血圧、血管内皮機能低下、アテローム性動脈硬化などの循環器への影響、胃や腸など消化器への影響、食欲増大、炎症性サイトカインの増加、その他様々な影響が身体全体に及びます。
しかし、これもストレスの元になる出来事や刺激をどう考えるかにより、大きく結果が異なるとも考えられています。
記事を一部引用してみましょう。
しかし、人生とはストレスであふれているもの。そのため、あなたの脳と身体がストレスにどのように対処するかが健康を維持する鍵となります。ストレスを感じさせる状況が訪れた時、それを脅威と見なさず、「克服すべき挑戦」と見なすことができれば、短期的には優れたパフォーマンスを発揮できるようになり、長期的にも健康でいることができるとのことです。
ストレスマネジメントとは、ストレスを感じない環境に身を置くことではなく、自分の心の持ちようにより、ストレスのかなりの部分が制御可能であるということです。
この辺りは自己コントロール感の話として、下の記事でも述べています。
自分でコントロールできると思えることは、大きなストレスにはなりにくいという内容です。
心理学者のアルフレッド・アドラーは「全ての悩みは人間関係の悩みである」と言い、その悩みとは「かわいそうな自分」か「悪いあの人」のどちらかの話であるとしています。
「かわいそうな自分」の話とは、自分がいかに辛いか、痛いか、苦しいかなどについて述べることです。
また「悪いあの人」の話とは、他人が自分にひどいことをする、または何もしてくれない、あの人がいるから自分が苦しいのだというようなことを訴えることです。
これらの悩みは、基本的に自分の力では何ともならないと感じていることについて、不満を抱くことで生じます。
これは上で述べた自己コントロール感と同じものです。
本質的には、その悩みをなんとかできる、コントロール下にあるとは考えられないためストレスになるのです。
言い換えれば、ストレスになるものから目を背けるために、「かわいそうな自分」や「悪いあの人」という設定を作り出しているとも言えます。
アドラーはこういう悩みをいくら掘り下げて聞いても何も解決しないとし、「これからどうするか」のみに注目すべきだと主張しています。
そうすることで、悩みに向き合うことがようやくできるわけです。
記事から引用した部分に、「ストレスを感じさせる状況が訪れた時、それを脅威と見なさず、『克服すべき挑戦』と見なすことができれば、短期的には優れたパフォーマンスを発揮できるようになり、長期的にも健康でいることができる」とありましたが、これはまさしくアドラーの主張する「これからどうするか」について考えるライフスタイルであると言えます。
心身に多大な悪影響を及ぼすストレスとは、実は自分が作り出しているのだと気付いた時、次のステップに進むことができるようになります。
このことを心のどこかに留めておくと、何かの際の助けになるかもしれませんね。
ではでは。