心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションを10年以上している心リハ太郎が日々考えたり思ったりしているエビデンスのあることないことをつらつらと書いています。

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あなたはコーヒーにフレッシュ入れる派?

こんにちは、心リハ太郎です。

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突然ですが質問です。

あなたはコーヒーにフレッシュを入れますか?

それともミルクを入れますか?

どっちも同じじゃないの?と思ったそこのアナタ。

フレッシュとミルクは同じようでいて全くの別物ですよ?

フレッシュの成分は?

フレッシュは何から出来ているか知っていますか?

実はフレッシュの主成分は植物油と水です。

牛乳成分は含まれていないんです。

水と油はそのままだと混ざりませんので、ショ糖脂肪酸エステルなどの乳化剤と呼ばれる物質とミルクらしい風味にするためのいくつかの添加物を使います。

乳化剤は別名を界面活性剤と言います。

あれ?界面活性剤ってどっかで聞いたことある名前じゃないですか?

そうです。洗たく洗剤とか食器洗い洗剤でよく見るアレです。

洗剤に使われる物質をわざわざ飲んでいるんです。

あとは日持ちを良くするためのpH調整剤、風味を出すための有害性の高いカラメル色素や各種香料、トロミを出すための増粘多糖類など、添加物がてんこ盛りの素敵な化学物質、それがフレッシュです。

実際に動画で見ると分かりますが、水と油と乳化剤などをまぜるとあら不思議、白い液体に早変わりです。

【実験動画】 えっ!マジで! コーヒーフレッシュってミルクじゃなかったの?!!! - YouTube

フレッシュは動脈硬化を引き起こす

植物油なら植物から出来た油だから身体に良さそうと思う方もいるかもしれませんが、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸といわれる油以外のサラダ油、キャノーラ油など、一般的に使われる植物油は動脈硬化を引き起こすトランス脂肪酸を多く含みます

そもそもフレッシュは日本に乳牛があまりいない時代、そして運送・冷蔵技術が発達しておらず牛乳を新鮮なまま輸送・保存することが難しかった時代に、その代わりとして開発された代用品なのです。

ヨーロッパなどの牛乳が身近な地域ではこんな訳のわからないものは使っていません。

運送や冷蔵技術の発達した現代では実は無用のものとも言えるでしょう。

しかし、多くの人はフレッシュもミルクだと思って飲んでおり、それが単なる油であり身体に悪いなどとは考えてもいないわけです。

あなたはコーヒーにサラダ油を入れようと思いますか?

でもフレッシュを入れている人は同じことをしているんですよ。

コーヒーにはミルクを入れよう

もしコーヒーをブラックで飲まないのなら、人工的に作られたフレッシュ、つまりサラダ油ではなく、ミルクを入れた方がよいでしょう。

コレステロールが気になる場合は低脂肪乳でもよいと思われます。

そもそもフレッシュを単独で飲んでみるとはっきり言って不味いですから、そんなものを入れるくらいなら美味しいミルクを飲むほうがよいでしょう。

患者さんの中には、1日に何杯もコーヒーを飲む人がいますが、もしその人が毎回フレッシュを入れているならば、それが動脈硬化を引き起こす原因の一つになっているかもしれない事を伝えましょう。

そしてせっかくならコーヒーは訳のわからぬ油を入れずに美味しく飲みましょう。

ではでは。