心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションについて考えたり思ったりしていることをつらつらと書いています。

自己コントロール感の重要性について

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こんにちは、心リハ太郎です。

日経ビジネスオンラインに面白い記事が載っていました。

「残業規制100時間」で過労死合法化へ進む日本:日経ビジネスオンライン

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是非本文を読んでいただきたいですが、記事の中に心臓リハビリテーションに関連しそうなエッセンスがありましたので紹介します。

 

トップは長生きする

「なぜ、トップは長生きなのか?」

 そのメカニズムを解明するために1985年に始まったのが、冠状動脈疾患疫学の医師でもあるロンドン大学のM.マーモット教授らの第2期ホワイト・ホール・スタディー。そこで明らかになった一つのカギが、「自分の人生・暮らしを自分でコントロールすることができるかどうか」。つまり、トップが長生きする謎は、彼らが持つ「裁量権にある」としたのである。

「自分の人生・暮らしを自分でコントロールすることができると思うかどうか」が寿命に関係する。

個人的には、このような表現のほうがしっくりきます。

自分の人生や暮らしという部分には、心臓病後の方であれば病気の管理も含まれます。また病気の以外のものも病前から引き続き存在しています。

自己コントロール感とは

自分のことや自分の周囲のことを自らがコントロールできると思うかどうかの感覚、これを「自己コントロール」といいます。

この自己コントロール感は、人間の精神面、特にストレス対処にとってすごく大事なものです。

最後に「感」とついているのは、ストレッサー(ストレスの原因になるもの)を実際にコントロールできるかどうかではなく、コントロールできると感じているかどうかが重要だからです。

人間にとっては、実際がどうかよりも、自分がどう思うかの方が実は大事なんですね。

文科省のサイトにストレス対処についてまとめられた良いページがあったのでリンクを貼っておきます。

第2章 心のケア 各論:文部科学省

また、この辺りはアドラー心理学が分かりやすく示してくれていると思いますので、興味のある方は是非ご一読下さい。

 嫌われる勇気と心臓リハビリテーション - 心臓リハビリテーションのまにまに

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

自己コントロール感は本人の認知によるところが大きい 

心臓病の発症にはうつ状態が関係するというエビデンスは多数ありますが、大元をたどれば、この自己コントロール感が感じられない状況(家庭、会社、友人関係など)にあると本人が認知していることが一つの大きな問題のはずです。

これは心臓病になる前からあるものなので、病気の治療だけではどうにもなりません。

これを理解し、解決方向に持っていくためにはリハビリテーションの概念により広い視点で患者さんを捉えることが大事です。

もし臨床心理士がいる場合は相談してみることも一案と思いますし、人間の認知の重要性について勉強してみるのもよいかと思います。 

 

図解 やさしくわかる認知行動療法

図解 やさしくわかる認知行動療法

 

自己コントロール感を感じる関わり方ができているか

患者さんが病気に対する自己コントロール感を感じているかどうかを確かめて、感じていない場合はどうしたらよいかを是非考えてみて下さい。

自己コントロール感を高められないような関わり方(疾病管理指導など)をしている場合、どれだけやっても有効なものとなっていない可能性があります。

最後に

この記事の中には、医師・看護師の夜勤を含む長時間勤務が脳血管疾患や心疾患のリスクを数倍に高める、などの話も紹介されていますので、是非そちらもご一読いただき、非人間的な労働環境の改善についても考えていただけるとよいかと思います(そちらがこの記事の本題です(^^;))

 

※言わずもがなですが、私個人の意見ですので絶対にこれが正しいというものではありません。

 

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