心臓リハビリテーションのまにまに

心臓リハビリテーションについて考えたり思ったりしていることをつらつらと書いています。

心臓リハビリテーションとは(その3)

前回の続き

 心臓リハビリテーションとは(その2) - 心臓リハビリテーションのまにまに

前回は心臓リハビリテーションの大きな外枠についてのお話でした。

急性期の心臓リハビリテーション

今回は急性期(発症早期)の心臓リハビリテーションについてです。今回もリハビリテーションという概念を中心に考えます。

離床や運動療法時のリスク管理、病態の把握については後日別項で述べようと思います。

 

心筋梗塞心不全などの、命に関わる心臓病では、まず命を救うための治療(救命治療)が行われます。

その後、状態が落ち着いたところで、ベッドから起きてトイレへ行く、入浴をするなどの離床が始まり、それと平行して徐々に健康寿命の延長を目的とした運動療法が導入されていきます。これが急性期心疾患理学療法で行われるこたです。

急性期は病態も不安定なことが多く、離床や運動療法によって病気が悪化する危険もあります。

そのため多くの知識と適切な判断が必要とされ、心臓リハビリテーションの中でも注目されやすい部分でふ(あくまで私見ですが)。

また入院中には退院後の心臓病の再発を防ぐために自宅で患者さんが行う服薬、食事療法、運動療法についての教育プログラムも平行して行われます。

急性期の心臓リハビリテーションを簡単にまとめると、このような感じになると思います。

急性期理学療法は心臓リハビリテーションの一部に過ぎない

急性期理学療法は、前回述べたような患者さんを一人の人間として捉えるという考え方をすれば、心臓リハビリテーションの概念の一部に過ぎません。

心臓リハビリテーションとは(その2) - 心臓リハビリテーションのまにまに

教育プログラムを含めたとしても、それが予防的介入であり病気にしか目を向けていない場合は、やはりまだ心臓リハビリテーションの概念の一部であることには変わりないのです。

急性期リハビリテーションの落とし穴

急性期では治療やリスク管理が優先されることから精神面・社会面の問題は見過ごされやすく、医療者からの患者さんへの働きかけも病気の治療である薬物療法、食事療法、運動療法などに集中しがちです。

それゆえにリハビリテーションの大事な考え方、つまり患者さんは病人である前にたった一度きりの人生を生きている一人の人間である、という視点が抜け落ちやすくなります。

急性期の心臓リハビリテーションではここに落とし穴がある、と私自身は考えています。

 

次回に続く

心臓リハビリテーションとは(その4) - 心臓リハビリテーションのまにまに

 

※いうまでもありませんが、私個人の考えであり、これが正しいというものではありません。

広告を非表示にする